MT4のセッティング Relative Strength Index(RSI)とは?
テクニカル指標について調べていると目につく「RSI」と「ストキャスティクス」。
今回はRSIについて調べ、MT4に表示してみましょう。
相場の変動はなぜ起こる
RSIとストキャスティクスを理解するには、相場の変動を多少なりとも理解している必要があります。
売り手と買い手
物の価値の変動は、売り手と買い手がいて成り立つものです。
売りたい人はなるべく高く売ろうとするし、買う人はなるべく安く買いたいものです。そのやりとりが、物の価値を変動させます。
為替でも同じことがいえます。
どこかの国の貨幣価値が上がり切ったら、利益を出したい人は売り始めるでしょう。
そして売るということは、買い手の「なるべく安く」という思想が働いてきます。売り手は買ってもらうために、価格競争をせざるを得ません。ここで、貨幣価値の変動が起こるわけです。
逆のパターンだと、安いうちに買いたいという人が増えて、「多少高くても売れる」という状況が発生してしまい、値上げが起こるわけですね。(このへんはMTGだとよくある話・・・)
トレーダーの心理
為替の価値がある程度上がるとどういった現象が起こるかと言えば、「そろそろ下がってくるかも」という心理です。逆だと「そろそろ上がってきそうだ」という心理ですね。ここでまた売買が起こるわけです。
このいかにも人間的な理由が、無機質なグラフを動かしているのです。
さらに付け加えれば、この価値が上がる・下がる原因を調査・分析するのが、ファンダメンタル分析です。
▼ファンダメンタル分析に関する記事はこちら
binarybeginner-yt.hatenablog.com
RSIとは
「Relative Strength Index」の頭文字をとった略で、「相対力指数」(そうたいりょくしすう)といいます。
さきほどの「下がってくるかも」「上がってきそう」というのは、それだけ多く買われている、もしくは売られている状態です。
これをグラフとして表示してくれるのがRSIです。
RSIの計算式
WilderのRSI
α=1/14を使うのをワイルダーは推奨している。つまり、14日の修正移動平均。30以下では売られすぎ70以上では買われすぎの水準と言える。
CutlerのRSI
RSI = n日間の値上がり幅合計 ÷ (n日間の値上がり幅合計 + n日間の値下がり幅合計) × 100
nとして、14や9を使うのが、一般的。30以下では売られすぎ70以上では買われすぎの水準と言える。
▲Wikiより
すべてRSIが算出してくれますので、ここまで理解する必要はありません。
MT4でRelative Strength Index(RSI)を表示させよう
▲「ナビゲーター」の「罫線分析ツール」、「オシレーター」を開き、「Relative Strength Index」をダブルクリック、または右クリックして「チャートに表示」を選択します。
注意:MACDのウィンドウにドラッグ&ドロップをしてしまうと、MACDと一緒に表示されてしまいます。見づらいかもしれないので、上記のやり方がおすすめです。
▲ダイアログがでてきますので、とりあえずこのままOKしましょう。
「期間」はローソク足の本数を表し、その期間から算出されたグラフが表示されます。期間を長くとるほどゆるい線になり、短いほど変化が激しくなります。
短期取引では5くらいにしたほうがいいかもしれません。
▲RSIが表示されました
▲RSIのグラフの右側を見ると、「0」「30」「70」「100」と数字が表示されています。この割合が、今どの程度買われているか・売られているかを表します。
RSIの見方
グラフが0~30%のときは売られすぎ、70~100%のときは買われすぎの状態です。
0~30%のときにグラフが上を向くと、そこから上昇してくる可能性が高いです。
70~100%のときにグラフが下を向くと、下降してくる可能性が高いです。
前述した売り手と買い手の心理を考慮すれば、この動きは当然といえますね。
もちろん絶対にそう動くとは限らないので、他のテクニカル指標なども参考にし、よく分析するのが大事です。
ちなみに
もうひとつのRSI
MT4のナビゲーターにはもうひとつ「RSI」があります。ダイアログの設定が違うだけで、同じものです。
「RSI」ダイアログの「パラメーターの入力」タブの「値」が期間で、数字をダブルクリックすると設定変更できます。
RSIを2重に表示する
また、MACDウィンドウにドラッグ&ドロップするのはおすすめしない、と書きましたが、「期間の違うRSIを複数表示したい」というときは、RSIを表示しているサブウィンドウにナビゲーターのRSIをドラッグ&ドロップすると、重ねて表示できます。
▲期間(バリュー)5のRSIも表示させました。色(スタイル)も変更しておくのを忘れないようにしましょう。
▼今回はこちらの記事を参考にしました
■どんな場面で通貨の価値が変わるのか? - FX初心者の外為入門
▼実践記事はこちら
binarybeginner-yt.hatenablog.com
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