MT4のセッティング Stochastic Oscillator(ストキャスティクス)とは?
前回の記事で、相場変動の要因とRSIについて記述しました。
今回は、RSIによく似たStochastic Oscillator(ストキャスティクス)についてです。
相場変動のおさらい
相場変動は「買いたい人」と「売りたい人」の心理によって起こっています。
買う人は「なるべく安く」を求め、売りたい人は「なるべく高く」しようとします。その結果、価格の変動が起こります。
RSIとストキャスティクスを理解するには、特に「買われすぎ」「売られすぎ」の状態を知ることが大事です。
つまり「値段が上がりすぎだから、そろそろ下がるだろう」「値段が下がりすぎだから、そろそろ上がるだろう」という心理です。
これをデータ化し、グラフに算出してくれるのがRSIとストキャスティクスです。
Stochastic Oscillator(ストキャスティクス)とは?
RSIとストキャスティクスの違いについて
RSIは、ある一定期間の絶対値幅に対して上昇した値幅の割合を%で表示していますが、ストキャスティクスは、直近の価格(終値)と安値の差、また直近の価格(終値)と高値の差から、高値、安値のどちらに近いのかを%で表しています。
▲引用:ストキャスティクスでサインを探すバイナリーオプション攻略 | 海外fxバイナリーオプション攻略検証サイト
簡単にいえば、
- RSI:期間内で変動した値幅の割合を%で表す。
- ストキャスティクス:直近の価格と比べ、高値安値のどちらにより近いのかを%で表す。
グラフの動き自体は、この2つは非常によく似たものになります。
実際に表示して見てみましょう。
MT4でストキャスティクスを表示しよう
▲「ナビゲーター」の「罫線分析ツール」から「オシレーター」を開き、「Stochastic Oscillator」にカーソルを合わせ右クリックし、「チャートに表示」を選択、もしくはダブルクリックすると、ダイアログが表示されます。
(ナビゲーターの下の方に「Stochastic」というものがありますが、ほぼ同じです。使いやすい方を表示させましょう)
注意:サブウィンドウにドラッグ&ドロップをしてしまうと、他の分析ツールと一緒に表示されてしまいます。見づらいかもしれないので、上記のやり方がおすすめです。
▲このままOKしましょう
%Kがメインとなる線で、%Dは%Kの移動平均です。(%Dの期間を1にすると、%Kと同じ線になる)
「期間」は、表示しているローソク足で何本分の期間にするかです。指定した期間数をもとに、グラフが算出されます。
▲表示されました。デフォルトでは、緑が%K、赤が%Dです。
ストキャスティクスの見方
▲チャートの右には、RSIと同じように「0」「20」「80」「100」(%)といった数字が表示されています。
グラフが80%を超えると「買われすぎ」、20%を下回ると「売られすぎ」の状態です。一定範囲内で2本の線がクロスするタイミングが購入のときです。
- 80%以上のエリア内で、%Kが%Dを上から下へクロスすると下降
- 20%以下のエリア内で、%Kが%Dを下から上へクロスすると上昇
ストキャスティクスの弱点
上の図のように、長期間のトレンドが出ているときは、天井か床にはりついてしまう性質があります。ストキャスティクスの計算式上しかたないので、こんなときは他の指標を見ましょう。
逆にいえば、ストキャスティクスが役にたたないときは順張りで勝てる状態ですね。
もともと逆張り(グラフの変換点狙い)のための指標なので、扱いが難しいと思います。BOで正確に当てるためにも、他の指標と一緒に使いましょう。
▼今回参考にした記事はこちら
■チャートに強くなろう「ストキャスティクスの使い方 - 売買タイミングをつかもう」|グッドイシュー:初心者にもわかりやすい株式投資、資産運用入門
▼実践記事はこちら
binarybeginner-yt.hatenablog.com
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