GBINARYS(Gバイナリーズ)について調べてみた -BO業者とバーチャルオフィス-
今回はGBINARYS(Gバイナリーズ)というBO業者について調べました。
白をベースに青をテーマカラーにした見やすいサイトが印象的です。
GBINARYS(Gバイナリーズ)のトップページ
まずはいつものやつをやりましょう。
Gバイナリーズの言語切り替え
▲日本語の他に、英語と中国語があります。かなり言語の種類を絞っている印象です。
サイトの言語はサポートの範囲にも繋がってくる部分だと思われるので、企業の規模によるところなのでしょう。
▲英語に切り替えてみました。
うーん、画像が日本語のままですね。これは良くない。
▲中国語はこんな感じです。
画像の女性が一瞬中国人に見えるのは脳の錯覚に違いありませんが、やはり日本語になっています。
しかし不思議なのはこの画像、日本語のページでは表示されません。サイトの作りによるところだと思いますが、どうなっているのでしょうか?
もしかすると、画像はアクセスした地域によって固定されているのかもしれませんが、さすがにそこまでの内部は調べようがありません。(方法はあるのかもしれないけど)
会社概要
次はGバイナリーズの会社概要ページです。
GBinarys は2014年に設立された、英国と西インド諸島アングィラに事務所のあるバイナリーオプション取引の会社です。弊社では2つの事務所を合わせ、現在100人以上の従業員がおります。
とあります。昨年できたばかりということで、かなり新しいです。事務所の位置を明記してあるのは珍しい感じです。
しかしそれ以上の詳細が無いため、いわゆるバーチャルオフィスだと思います。
ちなみに西インド諸島のアンギラ(アングィラ)はオフショア金融(低税率地域における非居住者むけ金融事業)を推進しているという、いわばタックスヘイブン的な場所です。
この電話はどこに?
▲「お問い合わせ」ページを、それぞれの言語に切り替えたスクショで繋ぎ合わせました。
ご覧のとおり、電話番号がすべて同じです。しかもご丁寧なことに、「東京までの国内通話料金がかかります」と書いてあるじゃありませんか。
あまりにも堂々としていてツッコむ気にもなりませんが、少なくとも問い合わせの受付は東京で行っているようです。
これは推測ですが、恐らく「日本人が海外のバーチャルオフィスを使って運営しているサイト」でしょう。
サイト内に手入れが行き届いていない感が多少ありますが、「嘘はつかない姿勢」のようなものを感じ取れます。ローカライズ(国に合わせた翻訳などの調整)として英語・中国語ネイティブな人たちを雇っているのかもしれません。
BO運営だけではなく、他の事業もこなしている企業である可能性も十分あるでしょう。
バーチャルオフィスはダメなのか?
バーチャルオフィスと聞くと、出会い系サイトや詐欺師が使っているイメージがあり、どうしても良いイメージは湧いてきません。私も例外ではなく、運営者がどこにいるのか分からない集団は、あまり信用したくないものです。
ただ、バーチャルオフィスを使う側にとっては理由があるようです。(もちろん、居場所をカモフラージュする以外の理由で)
1.コスト
オフィスを持つのに切っても切れないのが場所を用意するための資金です。ビルの1室を借りるレンタルオフィスだとしても、それなりのコストがかかるでしょう。
バーチャルオフィスなら、それらよりはるかに安く起業することができます。
2.金融商品の性質
これはタックスヘイブンなどを使う理由とも同じなのですが、恐らくオフィスを本国に設置すると、金融関係の事業は税金の面でかなり不利になるのではないかと思います。
私はそういった仕事をしたことがないですし、知識もほとんどないのですが、かなり巨額なコスト差になりそうだと想像できます。
わざわざタックスヘイブンやオフショア金融センターがあるように、そういった地域を利用しての事業は、金融業界では珍しくないようです。
3.国内の規制にかからない
これはバイナリーオプション特有のものかもしれませんが、国内の規制を逃れるためにバーチャルオフィスを利用するという手もあります。
実際のところ、国内の規制にどの程度効力があるのか分かりませんが、今のところ注意喚起(それも怪しい業者で取引しないようにといった程度の)くらいしかできておらず、実際に閉鎖させるような話は無いようです。
つまり、バーチャルで海外BOを名乗ること自体は禁じられていません。もしそれが禁じられるような法律なら、バーチャルオフィス自体の存在が危うくなり、また別の問題が起こってくるでしょう。
「紛らわしいもんだね」
結局のところ
バイナリーオプションは金融商品ですから、バーチャルオフィスとは切っても切れない関係にあると思います。バーチャルオフィスは悪用されることも多いため、イメージが悪くなるのも仕方ないことかもしれません。
バイナリーオプション自体が悪かといえば、そうではありません。以前も述べましたが、株式やFXと同レベルで語られるべきものであると信じています。
ただ、バーチャルオフィスが普通、といった状況から、それを逆手に取った詐欺目的の業者も現れやすいのは事実です。
これはもうBOに限ったことではないのですが、怪しいと思った業者では取引しないのが無難です。
Gバイナリーズはどう?
今回はサイトの表面的な部分と、バーチャルオフィスに関する面から考察しました。
Gバイナリーズはバーチャルオフィスで日本人が運営しているかもしれませんが、サイトのボリュームや作りこみ具合などからして、詐欺とは考えづらいところです。
画像は日本語でしたが、実際は日本人がローカライズのために雇われている方なのではないかと思わされるような部分もあります。こればかりは表から調べることができないので、あまり気にしすぎても仕方ないような気もします。
大事なのは、実際に取引ができて、ちゃんと出金してもらえるかどうかですね。次回は、外部的なGバイナリーズの評価に関して調べます。
▼今回はこちらの記事を参考にしました
▼Gバイナリーズを見てみたい方はこちら
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