MT4のセッティング Average Directional Movement Index(ADX)とは?
Average Directional Movement Index(ADX)
Average:平均
Directional:方向
Movement:活動、動き
Index:指標、指針、索引
Average Directional Movement Index(ADX)とは
トレンド系のテクニカル指標です。方向性指数と訳されます。
1978年にJ・ウエルズ・ワイルダー・ジュニア (J. Welles Wilder, Jr.)が発表した指標です。Directional Movement Index(DMI)ともいいます。
ADX(Average Directional Index)、+DI(Directional Indicator)、-DIという3つの指標を利用します。
- ADX:値動きの勢いを表す
- +DI:価格の上昇度合を表す
- -DI:価格の下降度合を表す
上記以外にもADXRという、ADXの一定期間中の平均値を表す指標もありますが、MT4のデフォルトでは表示されませんので割愛します。
MT4でADXを表示しよう
▲「罫線分析ツール」の「トレンド」を開き、「Average Directional Movement Index」を右クリックして「チャートに表示」を選択、もしくはダブルクリックします。(リストからチャートにドラッグ&ドロップでもよい)
ダイアログが表示されますので、そのままOKしましょう。
注意:既にほかのサブウィンドウを表示している場合、そこにドラッグ&ドロップをしてしまうと、他の分析ツールと一緒に表示されてしまいます。
▲表示されました。
青がADX、黄緑が+DI、オレンジが-DIです。(表示設定を変更してあります)
ADXの見方
この指標の基本的な見方は
- ADXが上昇するとトレンド発生中
- +DIが-DIの下から交差するとレート上昇
- -DIが+DIの下から交差するとレート下降
ADX
レートの上昇・下降を問わずに反応するような計算がなされているので、どちらのトレンドが発生しても上昇します。
とくにレベル(グラフ右側の数値)24以上に上昇したときが強いトレンドのサインです。
DI
+DI、-DIともその値が高いほど、上昇または下降の傾向がでていることを表します。
他の指標と違い、レートの下降もグラフ(-DI)が上がることで表現されているので、そこだけは見間違わないように注意しましょう。
また±DIの幅でも、トレンドを見ることができます。
2本の幅が大きいほど、強いトレンドになる傾向です。
感想
上昇・下降とわずトレンドをグラフにしてあるのは面白いです。ひたすらトレンドを表現した指標なので、これは便利そうですね。
ダマシ(DIの頻繁なクロスなど)も多いそうですが、そこはいつも通り他の指標でカバーしましょう!
▼今回参考にした記事はこちら
▼実践記事はこちら
binarybeginner-yt.hatenablog.com
*** 関連記事