LITEで強烈に思い出したファジカルファイターの音楽
久しぶりに日常的な話をひとつ。
最近LITE(ライト)というバンドをよく聴きます。インストゥルメンタルバンドなので、歌は(ほとんど)入っていません。ラジオでたまたま聴いて気に入ったという、いつものパターンですね。
ダンスミュージックのようなシンセや打ち込みの効いたデジタルなサウンドが特徴的なのですが、ドラムやギターもしっかり主張してくるバンドサウンドになっています。
上のジャケはInstallation(インストール)というアルバムで、Alter Ego(オルターエゴ)が特にお気に入り。かっこいいです。
本題ここから
実はLITEを紹介したいだけで記事を書いているわけではありません。
LITEのアルバムでCubic(キュービック)というものがあるのですが、これの1曲目を聴いたときにあるゲームを思い出しました。
これ。恐ろしく古いゲームです。1991年の「ファジカルファイター」というファミコンソフト。
この記事を読んでいる人で知っている人はいるのか?
と心配になるレベルです。
なぜかRPGとシューティングを合体させてしまったという、かなり意欲的なゲーム。
まあRPGといっても、出撃前に機体の強化や消費アイテムを揃えるだけなんですが。RPGパートはほとんど雰囲気のためだけにある要素といっても過言ではないでしょう。このゲームを紹介する記事なども少し読んだのですが、あまり評価されていない様子。完全にイロモノ扱いです。(当たり前か)
しかし当時小学生だった私には、なぜか強烈に刺さりました。理由は分かりません。本能に訴えてくるものがあったのでしょう。
いかにもRPGの西洋風なステージや、宇宙、クリスタル、電子機器の世界など、独特なステージ展開が印象的でした。
なぜか主人公がきこりの息子だったり、戦闘機に乗っているのに魔法が使えたりと、何かと謎の多いゲームなのですが、遊んでいる分にはすごく楽しんでいました。難易度も(当時小学生には)そこそこ高く、ゲームバランスは悪くないと思います。
音楽が異様に良い
さてLITEの曲でなぜこのゲームを思い出したかというと、このゲームの後半で「ブロックの世界」をテーマにしたステージが出てきます。
ルービックキューブやテトリスのようなものを想像していただければ、だいたい合ってます。うかうかしていると、降ってくるブロックにつぶされたり、道をふさがれてゲームオーバーになってしまうステージです。
このステージの曲が、実にLITEのCubicにそっくりなんですね。(厳密にいうとElseという曲)
なんと形容していいのか言葉が難しいのですが、とにかく「ブロック」のイメージにぴったりなのです。Cubicのジャケがルービックキューブになっているのも、偶然ではないのでしょう。
私がファジカルファイターで植え付けられた「ブロックステージのイメージ」と「LITEがもつキューブのイメージ」が、ぴったりマッチしたのです。伝わらないかもしれませんが、衝撃的でした。まさか20年の時をこえて、同じような音楽を耳にすることになるとは思わなかったです。
前述のとおり謎設定の多いファジカルファイターなのですが、音楽はすごくかっこいいです。独特なステージに合う曲が用意されているので、自然と没入できてしまいます。今でもタイトル画面からエンディングまで、すべての曲が頭に残っています。
おわり
今思えば、曲を聴きたいがためにゲームをする、ということが多々ありました。ゲーム音楽が独り歩きするのも、うなずける話です。
今遊んでいるゲームの曲も、懐かしく思い出すときがくるでしょう。