サーキットブレーカー制度とは?中国株・人民元の下降をBOで利用することは可能?
▲サーキットと聞いて真っ先に思い浮かぶもの
中国で初のサーキットブレーカー発動
今年初めて見た金融関係のニュースがこれでした。見慣れない単語だったので印象的でした。
サーキットブレーカー制度とは?
サーキットブレーカー制度( サーキットブレーカーせいど、Circuit Breaker)とは、先物取引において先物価格が一定以上の変動を起こした場合に、相場の安定化のために発動する措置のことである。主に値幅制限や取引中断の措置がとられる。
▲ Wikiより
Circuit:巡回、回遊、旅行、(電気の)回路、回線、周囲、囲まれた地域、(自動車レース用の)サーキット、周回路、本塁打
Breaker:壊す人、破砕者、違反者、(回路)遮断器、ブレーカー
名前の通り、先物取引で一定以上の変動が起きると、電気のブレーカーが落ちるように取引を中止させる制度のことです。強制的に取引を中止させることで、極端な価格の変動を防ぐ効果があります。
東京証券取引所・大阪証券取引所では1994年2月14日から導入されており、制度としては20年以上昔からあります。
中国では今年4日に導入したばかりで、大きく取り上げられるのも納得です。
▲これもサーキット(電子回路)
中国のサーキットブレーカー発動の要因
本日(1月7日)も中国・上海株式相場が前日比7%安という急落をみせ、再びサーキットブレーカーが適用されています。取引開始から30分で売買が全面停止し、同日の取引が終了したとのこと。
中国の通貨である人民元の価値が下がり続け、株式投資家がリスク回避姿勢を強めた(つまり株を売りはじめた)ことが要因です。対ドルのレートも4年10か月ぶりの安値水準となり、いかに下降が続いているかが分かります。
導入直後の2度にわたる発動は、市場に与える影響も大きそうですね。
人民元がバイナリーオプションに与える影響は?
人民元の通貨コードはCNYと書きますが、これもまた見慣れません。少なくとも、自分が今まで調べてきたサイトでは取り扱っていないようです。
バイナリーオプションで中国市場の影響を直接利用する手段は無いのでしょうか?
人民元の代用としても扱われるAUD
2014年6月と少し古いものですが、オーストラリアと中国の関連性の高さを示す記事がありました。
この記事によると、オーストラリアの貿易総額の1位が中国であり、輸出入の割合もアメリカや日本をおさえて中国が1位となっています。「中国がくしゃみをすればオーストラリアが風邪をひく」という表現もされており、いかに両国の経済がリンクしているかが分かります。
今も両者の関係は変わらず、オーストラリアは中国の低迷に打撃を受けています。
これはつまり、人民元の低下はオーストラリアドル(AUD)の低下ととれます。
実際、中国経済の状況を考慮してAUDの動きを予測するファンダメンタルが定番となっているようです。
MT4でAUD/USDを表示してみました。
ローソク足は月足(1か月ごとにローソク1本)で、低下し始めた2012年3月に赤のラインを表示させています。
グラフの通り、この数年でAUDが低下しているのがよくわかります。ここ1、2年ではことさら低下している感があり、中国経済のあおりが効いているようです。
つまり今AUDは下降しやすいというファンダメンタル分析ができるわけですね。ここまでわかりやすいファンダメンタルができれば、取引の参考にもしやすいです。
AUDならば取り扱っているBO業者も多いので、狙ってみてはいかがでしょうか?
▼今回はこちらの記事を参考にしました
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