MT5のセッティング Adaptive Moving Average(適応型移動平均)とは?
1月も半分を過ぎました。あっという間ですね。
今回は久々にメタトレーダーの指標についての記事です。MT4はデモアカウントが使えなくなったので、MT5に乗り換えています。
Adaptive Moving Average(適応型移動平均)とは
adaptive:適応性のある
Moving Average:移動平均線
名前にMoving Averageとあるので、移動平均線に似たテクニカル指標であることは予想できますね。「適応性のある」とわざわざ名付けてあるので、グレードアップし使いやすくなっているのでしょうか。
移動平均線については↓の記事を参考にしてください。
binarybeginner-yt.hatenablog.com
Adaptive Moving Average(適応型移動平均)はPerry Kaufman(ペリー・カウフマン)が開発した指標です。ノイズの影響を受けづらくし、トレンドを検知する際のラグを最小に抑えるという特徴があります。突発的な価格変化による不正のトレンドシグナルや、平滑化処理のトレンドに対するラグを克服するために開発されました。
▼MT5のヘルプページで詳しく紹介してあります。計算式なども細かく載っているので、ご覧になりたい方は参考にどうぞ。
MT5でAdaptive Moving Averageを表示しよう
名前が長いので以下AMAと表記します。
▲ナビゲータの「インディケータ」「トレンド系」を開き、「Adaptive Moving Average」をダブルクリック、または右クリックから「チャートに追加」を選択します。
▲ダイアログが表示されます。いろいろと設定を変更できますが、とりあえずこのままOKをクリックします。
▲表示されました。赤のラインがAMAです。(線が細くて見づらいので、スタイル設定で太くしています)
なにか普通の移動平均線とは雰囲気が違う気がします。あまり上下の動きがなく、平坦な感じがします。
移動平均線と見比べてみる
▲比較のためMoving Average(移動平均線)も表示しました。青ラインが移動平均線です。
ラインの動きとしてはほとんど大差ないのですが、AMAはその時々の変動より全体的な相場の平均を重視しているように見えます。対して移動平均線は、急変動に敏感です。この差がBO取引にどう影響するかは、実際に使ってみないと分かりません。
設定をいじってみた
チャート上で右クリックすると、メニューが表示されます。このあたりの操作は、MT4と同じです。
「インディケータリスト」をクリックします。
インディケータリストには、現在表示中の指標が表示されます。
設定変更したい指標を選択し、「プロパティ」をクリックします。不要な指標は「削除」で消すこともできます。AMAの設定差分を見たいので、Moving Averageは消しておきます。
プロパティをクリックすると、設定画面が表示されます。
先ほどはスルーしましたが、「短期EMA」と「長期EMA」をいじってみましょう。
赤はデフォルトの設定値で表示したラインです。
オレンジのライン(2本)は長期EMAのみを10ずつ下げたものです。
青のライン(3本)は短期EMAのみを1ずつ変更(設定値1、3、4)のものです。
長期EMAを変更しても大きな差はありませんが、短期EMAはかなりの変化があります。どう取引に活かせるかは不明ですが、設定の違いについては実践してみるしかなさそうです。
短期EMAの差分を並べると、ボリンジャーバンドのように使えそうにも見えます。これも試してみたいところです。
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