テクニカル指標まとめ 指標2大系統:トレンド系とオシレーター系について
▲MTGより「祖先の知識」
これまでいくつかのテクニカル指標を紹介してきましたが、今回は情報整理もかねて、まとめ記事にします。
トレンドとオシレーター
今まで特に意識せず調べてきたことですが、テクニカル指標は大きく分けて2系統あります。
- トレンド系・・・トレンドの方向性を判定する。主に順張りに使う。移動平均線、ボリンジャーバンドなど。
- オシレーター系・・・過去の価格から、現行レートが割合的に高い位置にあるか低い位置かを表す。トレンドの転換点を判定する。主に逆張りで使う。
MACDはトレンド系のテクニカル指標ですが、オシレーター系と同じような使い方をされることが多いため、そちらに分類されることもあるそうです。
どちらの系統も、順張り・逆張りで利用されます。
どの指標も単体で使うとダマシに遭うことが多いので、いろいろな指標を参考にしトレンド分析をするべきでしょう。指標が「何を表しているか」は決まっていますが、「どう使うか」はトレーダー次第です。
トレンド系
ボリンジャーバンド
相場の偏差値をグラフにしたものがボリンジャーバンドです。
真ん中が標準偏差σ(シグマ)で、上下のバンド±2σ(または±3σ)でチャートの動きを見ます。
現行レートが上下のバンドを超えることはまれで、バンドに接触したレートは逆に動いていくと予想でき、バンドの内側にある限りはトレンドが続きやすいと判断できます。
バンドの幅をボラティリティといい、現在の値動きの激しさを見ることができます。
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MACD
MACDは移動平均収束拡散法という意味の略で、MACDラインとシグナルラインの2つのグラフから成り立っています。
MACDラインが基準となるグラフで、レートの移り変わりを表しています。
山なりになっているので、現行レートが上り調子なのか下り調子なのかを判断するのに役立ちます。
また、2つのグラフが交わるとゴールデンクロス・デッドクロスと呼ばれ、今後上昇するのか下降するのか見分ける材料になります。
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一目均衡表(雲)
基準線、転換線、先行スパン1・2、遅行スパンの5本からなる指標です。
BOで特に重要なのは先行スパン1と2で成り立つ雲で、現行レートを飛行機に例えて動きを予測することが可能です。
飛行機は厚い雲ほど抜けるのが難しく、薄い雲は抜ける可能性があるというイメージです。
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移動平均線
短期移動平均線と長期移動平均線から、レートの動きを読みます。
線は期間内の平均値を表しているので、線から離れすぎると戻ってくるという予想ができます。
MACDと同じように、ゴールデンクロスとデッドクロスがあります。
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オシレーター系
RSI
相対力指数という意味で、期間内で変動した値幅の割合を表しています。
レートの上がりすぎ・下がりすぎを見ることができます。
グラフが30%以下もしくは70%以上のエリアで反転したときが、レートの転換期を表しています。
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ストキャスティクス
直近の価格と比べ、高値安値のどちらにより近いのかを%で表します。
ゴールデンクロス・デッドクロスがあり、20%以下もしくは80%以上でクロスすると、レートの転換期とみることができます。
長期的なトレンドが続いているときは、グラフが天井や床に張り付いてしまい、役に立たなくなることもあります。
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指標を使い分ける
指標はそれぞれ表しているものが違い、有効になるタイミングも様々です。
ひとつの指標だけではダマシにあうこともしばしばなので、複数の指標を同時に見る必要もあります。
それぞれの利点・特徴を掴んでおき、正しく見ることで、レートが今どういう状態なのか、今後どのような動きになるかを判断しましょう。
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